先導アイチ:し、失礼します…。
雀ヶ森レン:やあ、いらっしゃいアイチくん。アイチくんが一番乗りですよ!
先導アイチ:あっ、レンさん、こんにちは!…ってあれ?まだ僕たち以外来てないんですか?
雀ヶ森レン:うーん、まだ誰も…。
ガラガラガラ
葛木カムイ:たのもー!!…ってお兄さん、もう来てたんですか!?
戸倉ミサキ:こらカムイ、高校の図書室なんだから騒がないの。
先導アイチ:カムイくん!ミサキさんも!あとは櫂くんと三和くんだけですね…どうしたんだろう?
雀ヶ森レン:ん〜…櫂たちなら今頃ゲートを通った頃じゃないですか?
先導アイチ:れ、レンさん、どうしてそんなこと分かるんですか…!?
雀ヶ森レン:男のカンです!
戸倉ミサキ:勘なんだ………PSYクオリアか何かかと思ったよ。
雀ヶ森レン:ふふ、残念でした。…さて、とりあえず櫂とびわくんが来るまで今日やることの説明をしましょう。二人ともこっちに座ってください!
戸倉ミサキ:いいの?櫂とび…三和も知らないんでしょ?
雀ヶ森レン:うーん、まあ、大丈夫でしょう。僕調べでは二人ともこのゲームは知ってるはずなので。
葛木カムイ:ゲーム?オレたちを呼び出しておいてゲームってなんだよ!たっぷりファイトできると思ってワクワクしてたってのに…。
雀ヶ森レン:まあまあ、そんなこと言わずに付き合ってくださいよー。今日するのは、『ダブルクロス』って言うTRPGなんですけど――、
葛木カムイ:ダブルクロス!?
櫂・三和 :ダブルクロス…だと!?
櫂トシキ :おいレン…ダブルクロスとはどういうことだ?
先導アイチ:櫂くん!?み、三和くんも!!
雀ヶ森レン:あれ、思ったより早かったですね。…ほら、とっても知ってそうな顔してるでしょう?
三和タイシ:(知ってそうな顔…?)
先導アイチ:ダブルクロスなら、僕も櫂くんたちと一緒に何度かやったことあります!
戸倉ミサキ:私はシンさんが忍…なんとかさんとやってるのを少し見たことはあるけど。カムイはやったことあるの?
葛木カムイ:オレは男前でよくやってるぜ、TRPG!
雀ヶ森レン:それじゃ、ミサッキーには軽くTRPGの説明をした方がいいですね。
戸倉ミサキ:ミサッキーじゃなくて、ミサキ!…まあ、説明はお願いするよ。
雀ヶ森レン:えー、コホン。TRPGというのはそもそもテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略語でありゲーム機などのコンピュータを使わずに紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ”対話型”のロールプレイング…(wikipediaより引用)
櫂トシキ :…三和。
三和タイシ:はいはーい。ちょっとごめんなー?
雀ヶ森レン:ぐぬぬ…。
三和タイシ:いいか?イメージしてみろ!ねーちゃんには、どうしても守りたいもの…友達とか、両親の形見とか、生まれ育った故郷…みたいなものがあるとして、それを奪おうと悪いヤツが現れます。さあ、どうする?
戸倉ミサキ:問答無用でぶっ潰すよ。そんな奴に私は負けない!
先導アイチ:ぼ、僕は平和に、話し合いで解決したいな…
三和タイシ:なるほど、そういう意見もあるよな。…と、こうやってみんなで意見を出しながらストーリーを進めていくゲーム…これがTRPGだ。
戸倉ミサキ:ふーん…あ、私、シンさんがTRPGでサイコロ振ってるのを見たことあるんだけど…あれは何?
三和タイシ:会話だけでストーリーを進めちまうと全部自分の思い通りになって面白くないだろ?だから、やりたいことが成功するかどうかをサイコロで決めるんだ。
戸倉ミサキ:なるほどね。ファイトでもいつも思い通りにトリガーが出たら面白くないもんね…それと一緒、ってことか。
アイチ・レン:うっ…。
三和タイシ:ま、そういうこと!分かってもらえたか?
戸倉ミサキ:うん。細かいことはやりながら覚えていくよ。
雀ヶ森レン:それじゃあ、ダブルクロスの世界について説明しますね!
雀ヶ森レン:僕らが住んでいるこの世界と何も変わらないように見える世界。人々は学業や仕事に努め、友人や恋人との時間を過ごし、普通の日々を暮らしています。
しかし、その日常の裏で密かに、世界を守るため戦っている人たちがいます。普通の人間として生まれ、普通の人間として死んでいくはずだった命――。
その運命を狂わせたのがレネゲイドウイルス。人を『オーヴァード』と呼ばれる超人に変えてしまうウイルスでした。
人を超越した能力を得た人には、力に耐えきれず暴走した人、虐げられた人、その力を使い自らの意思で人を傷つけた人…さまざまな人がいました。…その中で、世界を、大切なものを守るために力を使い、闘う人がいました。
人は彼らを裏切り者、”ダブルクロス”と呼び、忌避する対象とした。
それでも彼らは戦い続けます。人としての理性を削るとしても、護りたいものの為に――。
雀ヶ森レン:うっ…良い話だと思いませんか…?
櫂トシキ :レン、お前…泣いてるのか?
雀ヶ森レン:うっ……、という世界の中で戦う”ダブルクロス”を皆さんに演じてもらいたいんです。
戸倉ミサキ:なるほどね、大体分かったよ。ご説明どうも。
雀ヶ森レン:じゃあみなさん、自分が使うキャラクターを作っ…、
ピラッ
雀ヶ森レン:…櫂?
櫂トシキ :何だ、レン。どうかしたのか?
雀ヶ森レン:櫂、その紙……。ダメです、今回は新しくキャラクターを作ってください。
櫂トシキ :…そんな話は聞いていないが?
雀ヶ森レン:そもそもダブルクロスをするって話すらしてないのにどうしてそんなもの持ってきてるんですか?
三和タイシ:櫂はどのTRPGのも作ったキャラシは全部常備だもんな…。
櫂トシキ :仕方がない、新しく作ってやろう。
先導アイチ:じゃあみなさん、自由にキャラクターを作ってください!
あっ、言い忘れてましたけどGMはレンさん、僕がSMをします。三和くん、ミサキさんにキャラメイク教えてあげてくれますか?
三和タイシ:了解だっぜ☆それじゃ、いっちょやりますか!
(キャラメイク中)
<み、三和くん。…ちょっといいかな?
<どうした?
<えっと…そこなんだけど…。
<おい、戸倉。
<どうしたの?櫂。
<この設定なんだが…。
<これって…ありなのかな。
<おい、櫂ー。そこの経歴、
<…いいだろう、好きにしろ。
<うわあすごい脳k…
<あのー、ミサキさん…。
<何?アイチ。
(キャラメイク中)
雀ヶ森レン:よし、全員決まったみたいですね!一人ずつキャラクターを紹介していってくださ…。
ってこれ何ですか、誰一人安泰な人生生きてなくないですか!?
櫂トシキ :そうだな、ダブルクロスだから仕方ないな。
三和タイシ:おう、仕方ないよな。
雀ヶ森レン:仕方ないですね…とりあえずその設定でもできるようなシナリオにはしますけど。その代わり、どうなっても知りませんから!
先導アイチ:さ、さあ、気を取り直して…誰からにしようかな、こういう時はくじで…。
ごそごそ
先導アイチ:カムイくん、ミサキさん、櫂くん、三和くんの順番にキャラクターを紹介してください。過去のところは…まあ、話すと長くなりそうですしざっくりでいいです。
葛木カムイ:わかりました、オレからですね!
名前は彼島カケル、17歳の高校生です!元々は体育高校に通っていたんですが家の事情とかで退学して、今は通信制の高校で勉強しつつ宅配業者でバイトをしてます。
雀ヶ森レン:なるほど、体育系だっただけあって【肉体】辺りが高いですね。
葛木カムイ:そういうことだ!あとは…、
雀ヶ森レン:あ、そこは今はいいです。次、ミサッキーお願いします!
戸倉ミサキ:名前は桃川ミカゼ。23歳でUGNの支部長をしてるよ。オーヴァードになるべき素体としてれね迎度に望まれて生まれてきた。昔から本の虫で、小さい頃に読んだ本の影響で精神病医を目指してたけど、オーヴァードに目覚めて夢を断念したって設定。
先導アイチ:それでカヴァーは医者にしてるんですね。
戸倉ミサキ:うん。あ、そう…医者って多分、この歳じゃなれないと思うんだけど、UGNの関係で特別に医者扱いを受けてるってことで。
櫂トシキ:次は俺か。鹿波トアキ…19歳だ。精神が弱く、何かあるとすぐに湧き上がる衝動が抑えられなくなる。
全員:抑えてください!!
櫂トシキ:三海とは小学校からの同級生で、海で一緒に釣りを楽しんだこともある。一時期UGNに世話になり、その時桃川と知り合った。
雀ヶ森レン:珍しい、櫂が他人と関係のあるPCを作るとは…。
三和タイシ:最後はオレだな!三海タクマ、18歳。工業系の短大の1年生だ。両親の宗教とかの関係で疎まれて生まれてきて、小学校に入って少しした後に両親に捨てられた。それで同じ施設に居た鹿波とは唯一無二の親友だ!
戸倉ミサキ:あれ?これ…キャラシート、空白だらけだけど。
先導アイチ:えっと、これはね。僕からお願いしたんだけど、鹿波くんとの関係で。セッションの間に覚醒イベントは作るから!
雀ヶ森レン:さて、それではこれで全員の紹介が終わりましたね!それでは今日は解散します、次の日程とかはあとでクオリアでも使って連絡しますね!